NISA口座で「米国高配当ETF」を買い付ける理由

投資初心者にとってどの口座でどんな商品を購入していいかわからないですよね。

米国?

高配当?

ETF?

全然難しく考えなくても大丈夫!

どれも投資をするうえで重要であり、なおかつ魅力がたくさん詰まったキーワードなので、NISA年間上限投資額まで米国高配当ETFを買い付けた僕が、

投資するにあたっての基礎知識と、NISA口座でお得に資産をどんどん増やしていく方法を伝授していきます。

この記事では、

  • 具体的な口座の種類
  • 証券口座の選び方
  • 日本とアメリカのETFを選ぶならどちらか
  • 初心者にもおすすめできる「米国株ETF」

以上を項目をすべて網羅できますので、ぜひ最後まで読んでくださいね!

 

証券口座の種類は3種類

投資を始めるにはまず自分の証券口座を開設しなくてはいけません。

証券口座には大きく分けて3種類あります。

「一般口座」「特定口座」「NISA口座」があります。

それぞれ解説していきますね!

一般口座

一般口座とは、運用で利益が出た場合税金を納付するために確定申告などの手続きをすべて自分で行う口座を指します。

個別株や投資信託で利益が発生したときは、その利益に対して20%が課税されます。

復興特別所得税を含めると20.315%になります。

 

一般口座を選択してしまうと、取引履歴を自分で帳簿して課税分を確定申告し納税しなくてはいけないため、

初めて証券会社で口座を開設するときは特定口座かNISA口座を選びましょう。

 

特定口座

特定口座は、確定申告簡易化もしくは確定申告の必要がありません。投資初心者には嬉しい口座です。

特定口座はさらに「源泉徴収あり」と「源泉徴収なし」の2種類があります。

「源泉徴収あり」を選択すると、証券会社が自分の代わりに投資で得た利益分から所得税と住民税を計算し税金を納めてくれるので、確定申告する必要がないので投資の初心者や確定申告が面倒な人はおすすですよ。

ちなみに僕もめんどくさがり屋なのでNISA口座の他に特定口座の「源泉徴収あり」で運用しています。

「源泉徴収なし」は、証券会社が投資で得た利益分から年間取引報告書を作成してくれるので、その報告書をもとに自分で確定申告を行います。

 

ぽめこ
NISA枠を使い切ったら特定口座の「源泉徴収あり」を選択しよう

NISA口座

NISA口座で購入した個別株や投資信託が値上がりした場合、一般口座や特定口座であれば利益分に対して20%課税されるのですが、0%で運用することができるのがこの「NISA口座」の魅力です。

そもそもNISA口座で運用すると非課税なので、必然的に確定申告の必要はありません。

NISA口座で個別株や投資信託を運用する場合は、年間最大120万円までしか買い付けることができないので注意してください。

また、運用できる期間は最大5年間です。

投資できる枠が限られているので、まずはNISA口座で枠を最大限使って、生活に支障がない程度の余剰金が手元に残っていれば別枠で「特定口座」を選びましょう。

万が一のために給料の2か月~3か月分はすぐに引き下ろせる銀行などにあると安心ですね。

 

NISAについて詳しく書いた記事があるので気になった方はチェックしてみてください。

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一般口座特定口座NISA口座
源泉徴収なし源泉徴収あり
確定申告必要必要(簡易的)必要なし必要なし
投資枠上限なし上限なし上限なし年間120万円まで

日経平均とNYダウ

高配当ETFと聞いて難しく考えないでくて大丈夫ですよ。

このETFは「上場している投資信託」という意味です。

高配当の言葉通り、配当利回りが良くおすすめなのですが、今回提案するのは米国高配当ETFです。

なんで日本じゃなくてアメリカに投資するの?

と思いましたよね?

まずはこちらをご覧ください。

 

こちらはヤフーファイナンスで日経平均を全期間で選択したチャート図です。日経平均は1971年に計算を開始し、日本の株式市場の代表的な指数の一つで日経225とも言われています。

この225という数字は現在東京証券取引所第一部に上場する2000銘柄の中から選ばれた上場企業を指します。

225の銘柄は毎年日本経済新聞社が選定し見直されています。

チャートから、大きく暴落と成長を繰り返していることがわかります。

 

次は、アメリカのNYダウをチャートを見てみましょう。

長期的に見た場合暴落を繰り返しながらも、確実に成長してきています。

NYダウの正式名称は「ダウ・ジョーンズ工業株価平均」で世界でもっとも有名な米国株式市場の動きに反映する指数です。

NYダウはアメリカの大手上場企業30銘柄で構成されており、皆さんおなじみの「アップル」や「コカ・コーラ」が含まれます。

 

1930年から2019年までを見るとおよそ666倍に成長していることがわかります。

 

ゆたんぽ
アメリカはやっぱりすごいんだね!

日本のETF?アメリカのETF?

さてここからが本題です。
まず日本の高配当株ETFなのか?それともアメリカの高配当ETFを買い付けたらいいのか?
答えは簡単アメリカです。すなわち米国高配当株ETFです。
理由はただ1つ!
長期的に見た場合アメリカは日本に比べ今後も確実に成長していくと考えられるからです。
今皆さんが利用している製品やサービスは何が挙げられますか?「アマゾン」「iPhone」「マクドナルド」など世界的に有名な企業が急激に成長しています。
またアメリカは、人口が多いため経済規模が大きく、先進国の技術を取り入れているため今後更に成長していくことが見込めると思います。
現在の日本は、少子高齢化や年金問題、人口減少や終身雇用の崩壊など様々な問題を抱えています。
まだまだ伸びていく企業はありますが、やはりアメリカ全体に資産を振り分けることにより強力なポートフォリオを作ることが可能です。
ぽめこ
今の時代は誰でも気軽に投資ができるからね。
ゆたんぽ
日本だけではなく、世界に目を向けよう
  • アメリカは長期的に見て確実に成長する
  • 日本の高配当ETFではなく「米国高配当ETF」を選ぶ

 

NISA口座で米国高配当ETF

米国高配当ETFをNISA口座で買い付ける理由はただ1つ。
それは、配当金に対し通常20%掛かる税金が非課税で運用できるからです。
高配当ETFは言葉の通り高い配当利回りが期待できる投資ですから、魅力的な配当であっても税金を取られたら元も子もありません。
高い配当が特徴の指数「S&P500」に連動した米国高配当ETF「SPYD」の配当利回りは6.77%です。
例えばこの「SPYD」を100万円分買い付け、値の変動なしで1年保有したとします。
1年間の配当利回りは6.77%なので、100万投資することにより純粋に67700円の配当金を受け取ることができる計算です。
しかし、実際は日本と米国で税金が取られる二重課税と呼ばれるものがあり、最初に米国で10%が課税され、さらに日本で20.315%が課税されるので約30%近く配当金に対して税金が引かれてしまいます。これは運用益に対しても当てはまりますよ。
簡単に計算しますと、67700円×0.3で20100円の税金が掛かることになります。
ゆたんぽ
税金取りすぎだよ…
ぽめこ
ここでNISA口座の出番だよ!

NISA口座を利用することにより日本と米国で掛かる約30%の税金を、10%に減らすことができます。

米国で徴収された税金の10%を取り戻す方法は、確定申告で外国税額控除を使用することです。

 

必須ではありませんが、取り戻すといっても所得税からある程度免除されるだけで徴収された全額が戻ってくるわけではないので、ふるさと納税や医療費控除の確定申告をしているのであればそこまでの重要性はありません。

NISA口座で20%分の税金を減らすメリットの方が十分価値がありますよ。

 

  • 米国高配当ETFは日本と米国で二重課税される(約30%)
  • NISA口座の使用で、米国での税金分のみ徴収され配当金の恩恵を大きく受けられる。

 

魅力的な米国高配当ETF【おすすめ3選】

NISA口座で米国高配当ETFを買い付けるメリットがわかったら、

次はどんな商品を選べばいいかですよね。

米国高配当ETFの魅力は、

  • 買い付け手数料無料が安い
  • 一つ選ぶだけでリスクを分散できる

これらのメリットを踏まえ紹介していきます!

ベスト1 SPDRポートフォリオS%P500高配当株式ETF【SPYD】

  • 指数:S&P500に連動
  • 純資産総額:17.19億ドル
  • 経費率:0.07%
  • 配当利回り:6.77%
  • 配当回数:年4回
  • 組入れ銘柄数:80銘柄
  • 設定日:2015年10月21日
  • 運用会社:ステート・ストリート

 

組入れ上位銘柄

SPYDは何といっても、5%以上と高い配当利回りが魅力的な高配当ETFですね。

S&P500の指数構成銘柄のうち、高配当利回り上位80の銘柄で構成されており、1つの銘柄の比率は1~2.5と均等に振り分けられています。

 

セクターは、不動産、一般財団、公共事業、エネルギーが約60%と比較的不動産セクターと一般財団セクターが高い割合で占めています。

配当利回りが高く、株価変動が緩やかなので長期保有で、継続的に配当金収入を得たい方におすすめですよ。

 

ベスト2 バンガードS&P500ETF【VOO】

  • 指数:S&P500に連動
  • 純資産総額:130.570億ドル
  • 経費率:0.03%
  • 配当利回り:1.79%
  • 配当回数:年4回
  • 組入れ銘柄数:500銘柄
  • 設定日:2010年09月9日
  • 運用会社:バンガード

 

組入れ上位銘柄

VOOはSPYD程の高い配当利回りはありませんが、米国の主要500銘柄で構成されており、保有割合上位には名だたる一流企業が名を連ねています。例えば「アップル」「マイクロソフト」「アマゾン」「フェイスブック」が含まれています。

また、SPYDの80銘柄に比べVOOはS&P全500銘柄と広範囲に分散できているので、アメリカ全体を買うことができます。

 

特徴としてバンガードグループの中でも経費率0.03%と圧倒的に安くなっており、純資産総額もけた外れの130憶ドル越えとなっているので十分安心できます。

近年の5年で資産が2倍にまで成長しており、将来的に成長による運用益と配当金が期待できるおすすめなETFですね。

 

ベスト3 バンガード米国高配当株式ETF【VYM】

  • 指数:FTSEハイディビデントに連動
  • 純資産総額:24.781億ドル
  • 経費率:0.06%
  • 配当利回り:2.91%
  • 配当回数:年4回
  • 組入れ銘柄数:約400銘柄
  • 設定日:2006年11月10日
  • 運用会社:バンガード

 

組入れ上位銘柄

VYMは高配当出す大型企業の中でも配当利回りが市場平均以上の安定した銘柄を中心に構成されています。

経費率が0.06%と安く400銘柄と組入れ銘柄数が多いのが特徴です。高配当が特徴な「ジョンソン&ジョンソン」「AT&T」「P&G」や皆さん大好きコカ・コーラが組み込まれています。

 

セクターの割合は、「消費財」「ヘルスケア」「消費者サービス」「公益」「通信」が多くを占めており、景気に影響されることが少ないので安定的に運用し、配当金と運用益で資産を増やしていくことができるおすすめなETFです。

 

ゆたんぽ
SPYDとVOOとVYMだね。英語が多くて難しいね。
ぽめこ
難しく考えないで。簡単に言うとアメリカ全体を買って資産分散できるってことだよ。

 

  1. SPYD:配当利回りが高い80銘柄で構成される
  2. VOO:低い経費率、高い純資産総額、S&P500とアメリカ全体に投資できる
  3. VYM:400銘柄と広範囲に分散でき、長期的に運用益と配当金収入を見込める

 

さいごに

証券会社の口座の種類と米国高配当株ETFについて紹介しました。

それでは今回のおさらいをしてみましょう。

  • NISA口座を利用することにより日本と米国で掛かる約30%の税金を、10%に減らすことができる
  • ETFは米国を選ぶべし
  • おすすめ米国ETFは、「SPYD」「VOO」「VYM」の3つ


現在は誰でも証券口座を持ち手軽に投資できる時代になりました。

銀行にお金を預けてあるだけではもったいないので、これからはお金に働いてもらいどんどん資産を増やしていきましょうね。

米国株ETFはNISA口座がお得ですよ!

最後まで読んでいただきありがとうございます!